麻雀牌クリーニング・色入れ(改色)
注意:麻雀牌のクリーニング・色入れ(改色)は各自の責任で行って下さい。下記はユリア樹脂製の麻雀牌
についての方法の紹介です。彫刻面に傷や欠けがあると塗料が入ってしまいますのでそのような牌にはおす
すめできません。またアクリル、背竹、牛骨、象牙などの製品には不向き、もしくは破損・汚染の可能性が
ありますので行わないで下さい。また下記の方法で行ったとしても同じ結果が得られるとは限りません。
当方は責任が持てませんのでご留意下さい。
オークションで中古の牌を購入しましたが、とにかく汚い・臭い。
画像ではわかりにくいかもですが、文字の彫りの部分に黄土色の
泥のようなものが大量に付いていたり、色が禿げていたりします。
まずはバケツにぬるま湯と食器用洗剤を入れ牌を投入。手でかき
混ぜます。ユリア樹脂は急激な温度変化に弱いらしいので、熱湯
や冷水は割れの原因になりそうなのでやめたほうがいいですね。
これで多少の汚れや劣化した塗装は少し落ちました。
そして次にこちらが、かなり昔にTVショピングかなにかで購入
したオキシクリーンです。蓋が割れしてまったのでミルクの缶に
入れてあります。中古の格安牌だし、いってみましょうか。ぬる
ま湯にオキシクリーンを入れ食器用洗剤で洗った牌を投入!!お
おっなんだかみるみる汚れが落ちていく。劣化した塗料もどんど
ん落ちます。数十分でぬるま湯は真っ黒になりました。
漬け込むだけでは完全にはとれないので、歯ブラシを使い軽く擦
ってぬるま湯ですすぎました。牌の白い部分がより白くなった気
がします。ニオイもほぼ完全に消えました。布で拭いて乾燥。
色入れ方法はネットで数件掲載していたページを参考にしました。
それではいよいよ色入れしていきます。近所のホビーショップで
溶剤系アクリル樹脂塗料を購入、左から黒、筒子系の青、索子系
の緑、萬子系の赤、赤五の鮮やかな赤。ちなみに一索の羽根、花
牌に茶色が必要な時は赤と緑を混ぜます。いろいろ種類があるよ
うなので色番号は参考程度にご自分に合うものを選んで下さい。
左からつや消しクリアベース、専用うすめ液、ペイントリムーバ
ーです。適宜使用します。"光沢"の塗料にはクリアベースを少し
加えて、つやを落とした方が落ち着いた色合いになります。
その他使用した道具です。筒子の縁どりなど細かい部分はもちろ
ん面相筆が最適ですが、100均の太さ違い5種入っているのが案
外良かったです。トレーも製品がありますが瓶の蓋が使えます。
塗料は良くかき混ぜして使用します。原液が塗りにくい時は少し
うすめ液でのばします。濃いめのほうが仕上がりが綺麗な気がし
ます。塗るというよりは筆で彫られているところに乗せるイメー
ジでしょうか?後で拭き取れますので、ややはみ出しぎみに塗る
と良いと思います。塗った後は数時間以上乾燥させます。筒子の
縁取りは遠視(老眼!?)泣かせですので気合を入れましょう。
拭き取りに入ります。トレーにティッシュを半分に畳んで一枚置
いて、ペイントリムーバーで湿らせ牌を置きます。ときどき牌を
スライドさせたり、小さく円を描いたりして数分間浸します。除
光液は家にあった物で試しましたがあまりうまくない感じだった
です。ころ合いを見て、畳んだ乾燥したティッシュに小さな円を
描くように付着した液を拭うと、彫られている部分の塗料は残り
綺麗に拭いとれます。乾燥させておしまいです。
慣れれば複数の色も同時にいけると思いますが、1色ずつが確実
です。特に筒子の赤は縁取りと近いので赤を塗って乾かし、拭っ
てから縁取りに行ったほうが良さそうです。ペイントリムーバー
側のティッシュが汚れてくると、牌の側面に色が付いてくるので
ティッシュを交換します。側面は焦らずリムーバーで拭き取りま
しょう。
洗浄後
色入れ後 (※筒子は、第一段階の赤のみ色入れ)
拭き取り後。牌たちが蘇ったように綺麗です。
任天堂 特重(色入れ後) *牌ケースの作成は
こちら
任天堂 役満(色入れ後)
*色入れ 3セットでの消耗品使用量*
・塗料〜 半分(緑・赤)、少量(青、黒、鮮赤)
・ペイントリムーバー〜 丸1本使用、残ゼロ
・専用うすめ液〜 半分(ほとんど筆洗いに使用)